私たちはいろんな仕事で頑張っています

建物をつくる面白さ

安田 寛(11期生 建設業)

やすだ ひろし さんの写真私は積水ハウスにて建築技術情報処理担当を経て建築現場担当に就きました。
プロフィールに書きましたが、最初から建築業を目指したのではありません。
大学では好きな核物理の勉強を行いましたが、それでは食えません。常用してきたコンピュータのプログラム経験を活かしソフトウエアハウスに就職しました。
その後、縁あって積水ハウスに転職しました。
そこでは建築情報のコンピュータ化の真っ最中で、自動積算システム、建築CAD、建築技術情報のデータベース化などに取り組みました。
また、阪神淡路大震災のあと実際の復興住宅の建築にも携わりました。
建築の仕事といっても色々あります。
著名な建築家や建築事務所にて設計をすること、そのバックで実際の構造設計や設備設計と環境設計を行うこと。
また、私のように大きな会社の開発設計部門に就くこと、建築現場における現場監理を行うこともあります。
はじめは設計を行うだけで建物を作っていると思っていましたが、建築現場担当になってみるとリアルな建物を作ることの面白さに気づきました。
夏は暑く冬は寒い、あさ早くから夜遅くになることもあり、実際に作ってみると設計時には気付かない種々の問題が出てきて現場で解決しなければならないとか、建築現場が遠かったり、近隣対策で苦労したりと、いろいろ障害もあります。
でも何か形が残るものを作る仕事は楽しいですよ。建設現場の写真

職業選択について考えてみます。
私は高校卒業時、いや大学卒業時においても建築士になるとは想像もしていませんでした。大学の卒業研究で使った大型コンピュータ利用の経験が就職に繋がり、ソフトウエア開発の経験から建設会社に移り、1級建築士を取り、建設現場所長になりました。
風が吹けば桶屋が儲かる、みたいですね。皆さんもよく、人生の目標を持て将来は何になるか考えろと言われませんか。私はこう思います。

見知らぬ未来の青写真は描けない。

目の前のことに向き合い、真剣に取り組めば人生は開けると思います。
色々な人、モノ、本、出来事と出会うこと。仕事、趣味、友人、恋人、伴侶、全ては出会いからは始まります。色々な出会い、誘い、チャンスを大切にしてください。その時々に向き合っていけば、生き方が広がってゆく。出会いを逃すことはもったいないです。
私も中学1年生の時に音楽の先生にブラスバンド部に誘われましたが断りました。
もしその時参加していれば、今頃はトロンボーンを吹いてジャズをやっていたかも、
とチョット惜しい気持ちになります。
それでも大学卒業時に先輩に誘われて10年間ほどダンスバンドでベースを弾いたこともありました。
今は暇になったので、またやってみたいと思います。

思わぬ出会いが人生を豊かにする。

皆さんは若い、あれこれ悩まず、まず歩き出すことです。目の前のことに取り組めば人生は開けます。

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