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ようこそ共生推進教室の皆さん

新卒の皆さん、こんにちは。特に共生推進教室の皆さん、はじめまして。ようこそ、これからよろしくお願いします。
これまでお世話になっている卒業生・旧教員の皆さん、これからもよろしくお願いします。

この3月に、66期生が東住吉高校を巣立っていきました。その内訳は普通科66期生と芸能文化科28期生、更に新しく共生推進教室1期生です。ついでに略式名称も紹介しておきますと、それぞれ「芸文科」「芸文」「共生」が使われています。北海道を北海と略さないがごとく、普通科を普通とは略しません。大阪出身と言うのに、北海出身とは言わないのは何でだろう。
しれっとこ話は戻って、共生推進教室の生徒さんは東住吉高校に本籍がありません。しかしながら、大半の時間は部活動や行事も含めて東住吉高校で過ごします。厳密には本籍がないので東住吉高校の卒業生に該当しないのですが、同窓生であることに間違いはありません。それに対応すべく、緑友会では前回の総会にて会則を改正して入会を可能としました。
共生推進教室の生徒は1学年、最大で3名で普通科のクラスに1名ずつ配属されます。通常は普通科の一員として扱われ、それは緑友会の名簿でも同様です。普段の文面でも、共生推進教室の同窓生も含めた意味で「卒業生」や「普通科」と使う場合があることをご了承ください。

2023年3月 事務局長 堅固

年号表記

東住吉高校が産声を上げてから、もうすぐ70年が経とうとしています。昭和・平成・令和に亘り、歩みを続けています。和暦だと、年の差が計算しにくいと思うことはないでしょうか。それに世界大会では、西暦でないと通用しません。西洋かぶれは好まない私も、年号だけは西暦推しで使ってきました。
もう8年ぐらい前になるでしょうか、それが一転したのは。ひょんなことから私は、緑友会の事務で毎週お手伝いをすることになりました。最初はいつもの調子で西暦を使い、和暦のものまで西暦に変更して作業していました。最初にして最大の矯正が、和暦を使うようにという指導でした。というのも、学校では和暦しか使えないのです。緑友会事務の運営もまた、先生だった方が中心でした。私は西暦の便宜性を説いたものの、大先輩方から私の目が黒い内だけでいいから今しばらく和暦を使って欲しいと言われたら従うしかありませんでした。それに、東住吉高校に寄り添ってあげたい気持ちも芽生えましたし。
昭和から平成となった時の文化祭、私のクラスの合唱は小田和正さんの歌でした。更に令和となり、その日は突然に。年度途中ではありますが、晴れて緑友会では西暦を使うことになりました。学校側にも、西暦での書類作成などの了承も得ております。

2023年 堅固

<追伸>
ここに来てからの体験は、他にもあります。ワープロソフトは一太郎を使ってきたのですが、緑友会でワードやエクセルに初挑戦しました。凝ったことはできませんが、だいぶ慣れました。いや今でもワードのお節介には、イーってなりますけど。他に桐もありますので、どなたか活用してください。

会長だより ⑦ 怪、快、会則(名簿編)

(2023年3月20日)

怪、快、会則(名簿編)

緑友会長 川本正人(21期)

 

兵庫県尼崎市で、全市民46万人余りの個人情報が入ったUSBメモリーを紛失する事件があったのは昨年6月。委託業者がかばんに入れて持ち運んでいたときのことです。「怖いなあ」と他人事のように思っていましたが、その直後、会長に就任したばかりの私にも、緑友会事務局から1本のUSBが手渡されました。全会員約2万8,000人のデータが入った「名簿」です。私が保管して、時々上書きする際に持ってきてほしいとのことでした。

聞けば事務局スタッフも、もう1本あるUSBをヒヤヒヤしながら持ち帰り、自宅で事務処理の続きをしてきたとか。特に大変なのは、新卒会員のデータ入力。「紙」の申込書の内容をエクセル化していく作業です。定数が減ったとはいえ今も毎年300人分以上。それを長年、営々と……。ご労苦の詰まったUSBを手に、頭が下がりました。

とはいえ、このままではもちません。コロナ禍で電子化が一気に進んだ学校側に協力をお願いし、さっそく今春の卒業生から電子データによる申し込みに切り替えました。同時に「脱USB」を強く決意した次第です。

同じころ、衝撃の光景を事務局で目にしました。宛先不明で返ってきた大量の会報です。最近は年に約300通、以前は700通以上。毎年苦労して入力した数とほぼ同じだけの住所がこの時点で消去され、卒業生の3分の1が所在不明になっているそうです。

かつては会則で5年に1回の名簿作成が定められ、専門業者が冊子にしていました。しかし1997年の第9号(40期生まで収録)で中断。個人情報保護のためです。ハガキによる追跡調査もなくなりました。そして2013年、会則改正で「電磁的なデータとして作成し、事務局が保管する」となり、今に至っています。

でも、人の手による「電磁的」な作成・保管はもう限界。名簿の劣化は止められず、メールアドレスも集められません。そこで私たちは昨夏、様々な会員管理で使われている電子システムを調べました。対象は大阪、東京、兵庫の5社5製品。直接やオンラインの面談を繰り返し、確かめた機能は5点。「正確で判明率の高い名簿にする仕組み」「電子決済」「WEB総会」「ホームページとの連動」「電子名簿の閲覧と制限」です。すべてを満たしたのは1つだけ。しかも同窓会用に特化していて使いやすいうえ、最も安価でした。

9月の臨時役員会で導入を決め、すでに業者とシステムを構築中。でも費用は払っていません。総会での予算承認を得ていないからです。業者には「請求は、新年度6月の総会が終わってからに」と窮余のお願いを聞き入れてもらいました。

あとはみなさまから、「予算」と脱USBに必要な「会則改正」のご承認を得られれば本格スタートです。ご理解、なにとぞよろしくお願いします。m(_ _)m

 

※ 「同窓会システム」の概要は、6月お届けの会報でお伝えします。「マイページ」に関する大切なお知らせも同封しますので、必ずご確認ください。

14期生同窓会のお知らせ

14期生の同窓会(同期会)を以下の要領で開催いたします。
奮ってご参加下さいますようお願いいたします。

日時:2023(令和5)年10月15日(日) 12:00〜15:00
受付:11:30より受付を始めます
場所:都シティ大阪天王寺  JR 天王寺駅東口正面 Osaka Metro天王寺駅3万出口 近鉄阿部野橋駅東口からすぐ。
   6階 吉野東の間 (会場は5階信貴の間から吉野東の間へ変更、ここで受付を行います)
会費:12,000円

参加予定人数は先生を含め80名(9月11日現在) 岡本先生、室井先生から出席の連絡をいただいています。

幹事:武林 茂樹  TEL:090-6051-9394

今後の予定:9月13日(水)10:15〜緑友会館 1階食堂にて今後の必要事項の決定

会長だより ⑥ 怪、快、会則(会費編)

(2023年3月16日)

怪、快、会則(会費編)

緑友会長 川本正人(21期)

 

「会長、寄付と特別会費のお礼状、書いてください」。就任直後、緑友会事務局長の堅固政斗志さん(33期)から受けた初仕事。いきなり「ン?」です。特別会費って何? 卒業時の終身会費で終わりとちゃうかった? なんで「特別」なん?……。思えばこれが、その後も次々とわいてくる「ン?」の始まりでした。

確かに今の会則には、寄付、終身会費とならんで特別会費があります。しかも「卒業後10年」から「年間2,000円を納付することができる」という遠慮に遠慮を重ねた条文。ムムッ、何かある。でも、ベテラン事務局長には何も聞けない、こちらも遠慮がちな新米会長なのでした。

あれから半年余り。調べる糸口を提供してくれたのは、その堅固さんです。年明けから改修中のホームページに、せっせとアップしてくれた過去の会報。画面を開くと記事はすぐ見つかりました。2008年度総会前の26号に「寄付的要素の強い会費を」との会則改正案とその説明。続いて承認後の翌年27号には、生徒定数減(=会員減)であろうとも母校支援を続けるのが「緑友会の役割、使命」とする2代目会長塩谷俊雄さん(2期)の決意表明。

支援にはおカネが要る。でも寄付は心もとなく、終身会費をもらったのに「年会費」とも言えない。そこで任意の「寄付」と義務感を伴う「年会費」の間に「年間定額寄付」を設け、特別会費として毎年のご協力を広く期待したのではないでしょうか。

当時の役員方の心中、すごくわかります。私たちも財政基盤の確立が急務。しかも1年後に創立70周年を控え、何とか母校支援をと思案しているさなかなのです。

特別会費から15年。ご支援いただきやすいよう、記入も手数料もいらないコンビニ振込を6月に導入予定です。特別会費の名称も「応援会費」に改めようと考えています。「年会費」だと任意とはいえ納付させられる印象をぬぐえませんが、「応援会費」なら「よっしゃ、応援したろ」というお気持ちになっていただけるのでは、と誠に勝手な期待で胸をパンパンに膨らませているのです。もちろん金額はそのまま。終身会費の5,000円も据え置きで、こちらはシンプルに「入会金」です。

これらの命名者は、会報委員長の伊原徹さん(17期)。母校の新聞部員から生徒会役員、さらに体育祭実行委員長まで務めた人です。言葉選びのセンス、さすがやなあ。いっそ会長になって、「だより」も書いてくれはらへんやろか(はいっ、ここで拍手!)。

伊原さんは今、6月発行の会報第41号の編集作業真っただ中。私たちが新たに取り組もうとしている事業は、すべてこの号に盛り込んでいます。大事なお知らせとともにお届けしますので、ぜひお目通しください。

会長だより ⑤ 怪、快、会則(役員編)

(2023年3月13日)

怪、快、会則(役員編)

緑友会長 川本正人(21期)

転勤族で緑友会と縁の薄かった会長です。会のルールをよく知りません。というわけで読みました、緑友会会則。いやあ、面白かった。この手の硬い文章で笑いがこみ上げ、長い歴史まで垣間見られるなんて。今回はその中から「役員」についてのご紹介です。

まず構成メンバー。会長、副会長、書記、会計、ここまではわかります。ところが次に「常任幹事」「幹事」とあって「ン?」。卒業時にクラスで2人ずつ選んだあの幹事? もう1,000人を超えとるやん。役員会にはどなたを呼ぶの?

ここで毎週会の事務局に通ってくださる吉田正博さんの登場です。なんと1期生。しかも母校の元教諭(生物)で緑友会の元役員。私にとっては生き神さまです。そのお答えは「せやねえ、以前は7、80人に会議の案内を出してましたねえ」。やっぱり招集してたんや! で、今は? 「来る人が少なくて役員としては有名無実。役員会にも呼ばなくなってます」……。よかった! いや会則上はよくない。けどよかった!

かつては各期の幹事も一緒にワイワイ活動していたのでしょうか。草創期の若いメンバーの熱気や勢いが伝わってくる気がしました。

続きです。幹事の次に「会計監査」とありました。ここでまた「ン?」。おカネの使い方をチェックする役が、おカネを使う「役員」側におるんや。これもみんなでワイワイ、硬いこと抜きでやっていた名残かな?

でもけじめはつけてきたのでしょう。実際、今の会計監査は、言いにくい意見もビシッ。「会長、ちゃんとせなあきませんよ!」と3期下の私にもバシッ。この存在、貴重です。これからもビシバシお願いします。

さらに読み進むと「役員会」の規定がありました。「半年に1回開き、事務処理に当たる」って、事務処理なん? 全員そろってハンコ押したり発送作業したり? もはや「ン?」がエンドレス。けれどこれも、普段から顔を合わせているし特に問題もないしで、集まるのは作業日やったんかも、と想像すると楽しくなります。

その役員会が近くなり、事務局長の堅固政斗志さん(33期)から声がかかりました。「会長、招集通知、出しといてください」。えっ?会則では「書記は会議の通知を発送する」ってなってるで。

う~ん、会則もわかってなかったけれど、不文律はもっとわからん。

 

※ 今年6月の総会で会則の改正をおはかりします。案の全文は4月初めにホームページで公開予定です。

会長だより ④

(2023年3月2日=卒業式を終えて)

「どうする芸文卒業生」

緑友会長 川本正人(21期)

「よっしゃー!」と雄叫びを上げたのは、暮れのサッカーW杯以来。緑友会副会長の末浪芫樹さん(芸文2期)から先月、「芸能文化科の志願者数が定員に達しました」とLINEが入ったときです。簡潔な文面から歓喜をグッと抑える様子が伝わってきて、こちらもグッ。

かつて競争率2倍以上だった同科が、ここ2年は1993年の創設以来初の定員割れ(一昨年0.85倍、昨年0.53倍)。大阪府が「定員割れが3年連続し、改善見込みがなければ再編対象」と条例で定めているためハラハラしましたが、3年目の志願者は定員ぴったりの40人でした。

この間、同科は卒業公演のライブ配信、外部行事への出演など、認知度を上げる施策をいくつも講じていました。中でも特筆したいのは、同科全学年の全生徒による中学校訪問です。生徒たちが自分で連絡を取って母校に赴き、かつての担任や部活顧問らに近況や活動をプレゼン。その結果、中学校から「生徒が見違えるほど立派になっていた」「同科のことがよくわかった」といった感想が寄せられ、出前授業を依頼してくるところまであったといいます。

学科長の久下英孝さん(28期)が、数年前の緑友会報に「行事や芸を頑張るだけでなく、普通科以上に普通の生活をするスーパー高校生であれ」という旨の一文を寄せておられました。その願い、しっかり通じましたね、久下先生。

人類の財産である芸能文化。でもその担い手は、世界中いつの時代でも、必ずしも経済的に恵まれていたわけではありません。定員割れの背景には、コロナ禍で暮らしが不安定になる担い手の姿もあったのでしょう。だからこそ、志願者が少数でも、いや少数だからこそ、その道を志した子どもたちを大事にしたい。人気や経済効率で「教育仕分け」をしてほしくない。そう思うのです。

とは言っても危機は続いています。どうすればいいか。元関西大特任教授の竹内啓三さん(教育行政学、10期)に「実(じつ)を示すことだ」と教わりました。巣立ってからの姿や成果を伝える、ということです。これができるのは卒業生。改修中の緑友会ホームページに会員のSNSリンクを張り始めたのも、みなさんの活躍を広く知ってほしいからです。

在校生は「実」を伝えました。次は卒業生の番。語れることはたくさんあると思います。みなさん一人ひとりが自分の「大河ドラマ」の主人公なのですから。