(2024年5月9日)
未来への、あと一押し
緑友会長 川本正人(普通科21期)
母校では今、18日(土)に開かれる体育祭の準備が本格化しています。大型連休明けには、コロナ禍で中止が続いていた結団式が久々に行われました。昨年度は必要だった一般入場券も今年度は不要。かつて6つを数えた団は、少子化で昨年度に続き3団ですが、これはやむを得ません。まずは伝統行事の完全復活を喜びたいと思います。
新1年生にとっては初めての全校行事。普通科生は「70期」です。彼らが参加する体育祭は、母校創立70周年の祝祭でもあります。
緑友会が手掛ける創立70周年記念事業も正念場を迎えています。学校食堂の改修です。築61年、いまだに空調設備さえなく、老朽化する一方の施設を、多目的に活用できるにぎわい空間に一新する計画。この1年間、「(仮称)緑友ホールプロジェクト」と銘打ち、卒業生をはじめ各方面にご支援をお願いしてきました。思えば昨年度の体育祭でパネルを掲げ、チラシを配布したのが広報活動の始まりでした(会長だより⑫「支援の礎」)。
結果を申します。寄付金の目標額2000万円のうち、1600万円までメドが立ちました。会員の皆様からの浄財に加え、後援会「みどり会」とPTAから合わせて約1100万円のご協力を得られる見通しとなったからです。おかげさまでもう少しで目標額に届きます。あと一押しです。
体育祭の団が半分になるほどの少子化に加え、今年度から段階的に始まった私学の授業料無償化の影響で、公立高校の生徒数維持は急激に困難になっています。母校の末永い発展には、魅力ある教育環境づくりが欠かせません。
明るく楽しく積極的な高校生活が、人生をどれだけ彩り、生きる力を与えてくれるかを、私たちは知っています。「体育祭が近い」と聞いただけで母校に思いをはせる人が多いのも、あの時間と空間のかけがえのなさの証です。こういう全人的な学びのある高校こそ地球の未来のために残したい。そう思うのは私だけでしょうか。
皆様のお手元にお送りする6月1日発行の緑友会報に、昨年度同様、振込用紙を同封します。厚かましくて本当に申し訳ありませんが、事業の実現に向け、あと一押しのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。
※この間の経緯は、近日中にこのホームページの「創立70周年記念事業」のコーナーでお伝えします。
改修後の学校食堂予想図