お知らせ

芸能文化科25期 桂 九寿玉(かつら くすだま)さん、慈光寺寄席で熱演!

活躍する卒業生、今回は落語家、桂 九寿玉(かつら くすだま)さんの登場です。
                                      
(取材・文 普通科18期 山口 文子)

 

6月29日、日曜日、本校70周年記念公演にも登場いただいた落語家、桂 九寿玉(本名:横田承之介)さんが「慈光寺寄席」に出演されると聞き、緑友会の渡真利副会長と一緒に行ってきました


  出番を待つ九寿玉さんと高座の九寿玉さん

近鉄電車「今川駅」のすぐ近くにある慈光寺、ご住職と普通科23期の落語家、林家 染二(はやしや そめじ)師匠が大学の先輩後輩の間柄で、ご近所同士だったこともあり28年前、お二人でこの慈光寺寄席を始められ
今回が50回の記念公演に九寿玉さんご出演ということで取材させていただきました。
同じヒガスミ出身である染ニ師匠と九寿玉さんお二人の出会いと慈光寺寄席への出演のきっかけは、なんとご近所の銭湯でのこと。湯船に浸かっていた師匠を九寿玉さんが見つけ、九寿玉さんが思い切って声をかけたのが最初の
出会いであり、そこから出演へとつながったそうです。まさに裸の付き合いとでも言うのでしょうか。
染ニ師匠が九寿玉さんの真面目な人柄と真摯な芸に対する姿勢、そしてその実力を認め、今回の出演となりました。

地元のお馴染みさんや初めて来られた方々で大入満員となる中での九寿玉さんの演目は「牛ほめ」、男が新築された親戚の家をほめに行くというお話です。
九寿玉さんが持ち前の明るいキャラクターを活かし話し始めると、客席には笑いが溢れ、また独特の清々しい風が吹いたような空気に包まれました。


落語が始まる前、慈光寺のご住職が挨拶の中で語られた「ご縁」のお話もとても心に残りました。ご住職には記念すべき慈光寺寄席の取材を心よくお許しくださり、心から感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。今回お世話になりました林家染ニ師匠にも合わせて感謝申しあげます。

 寄席囃子(よせばやし)を披露される染ニ師匠/お開きの後で取材班との記念撮影
桂 九寿玉さんが人と人の縁を大切にされ、ますますご活躍されることを願っております。

※追記 渡真利副会長の九寿玉さんからの聞き取り:そもそも九寿玉さんの落語家への道は次のようです。
ヒガスミ3年生の頃には落語が好きで好きで、土日には天満天神繁盛亭へ通うほどに。ある日その昼席で米朝一門の桂 九雀師匠の高座を見て、
入門するならこの人やと決め、入門を申し出て許されたのが2020(令和2)年の3月1日のことです。以来修行を積んで今日に至るということでした。