会長だより ⑭ 緑友会のSDGs

(2023年6月21日)

緑友会のSDGs

緑友会長 川本正人(21期)

初めて〝会長職〟らしい文章を書きます。25日に開く緑友会総会のご案内です。何といっても会の最高議決機関。私にとっては初めて直接ご意見をいただく場。そこで、あらかじめ主な議題をご説明し、当日は「もうな~んも言わんでええよ」というお声がけをいただこうという小心者の魂胆です。持続可能な会と母校を目指す諸施策。お運びになれない方も、ぜひお目通しください。

ご承認いただきたい大きな事業は4つ。「同窓会システムの導入」「ホームページの改修・活用」「創立70周年事業」「会則改正」です。なんでいっぺんにやるの、と思われそうですが、これらはすべて連動しています。システムで名簿管理や入金決済を電子化する→ホームページをその入り口にし、同時にコミュニケーションを活発にする→新たな名簿、決済、広報手段の活用で70周年事業の実現に弾みをつける→それらを円滑に進められるよう会則を改めるーーという関係です。いずれも昨年度と今年度の2か年計画となります。

1.同窓会システム

卒業生ら会員数2万8000人。これに対し6月1日発行の会報41号を発送できたのは1万7141部でした。所在不明は4割に上ります。さらに、宛先不明で戻ってきた会報はすでに約300部。名簿の劣化がどんどん進んでいるのです。営々と紡ぎ続けた名簿は会の最も重要な財産。劣化を食い止め、逆に復元していくには、みなさまご自身による「データ更新」と「所在不明者の情報提供」を可能にするしかありません。

名簿をエクセルデータにしてUSBメモリーに収め、人の手で1件ずつ処理する今の方法も限界です。紛失や誤入力の恐れもつきまといます。メールアドレスも集められません。手作業で行っている支援金の決済も、キャッシュレス時代に備えて電子化したいところ(今年度採用した無記入で納付できる「コンビニ決済」はその第一弾です)。コロナ禍で総会を中止した経験から、非常時にWEB総会を開ける仕組みも必要となっています。

同窓会システムはこれらを解決する手段です。東京、大阪、兵庫の5社から対面やオンラインで聴取を行い、機能が最も充実し、同窓会に特化して使いやすく、一番安価だった製品を採用しました。

2.ホームページ

会のホームページは近年、曲折があって自分たちで編集できませんでした。また、ネットで検索して入ると「接続は安全ではありません」という警告が出、実際、膨大な回数の攻撃に遭っていました。そこで会が契約したサーバーに引っ越し、安全を確保したうえで、一部可能になった自力改修と自主編集を開始。今年になって、同窓会システムの入り口となる「マイページ」の開設、会員からの情報発信、「会長だより」の掲載、SNSとの連携までこぎつけました。しかし自力改修の限界で、半年たってなお見にくく使いにくい状態です。今後できるだけ改修しつつ、並行して抜本的な対策も進めます。

3.創立70周年事業

来年の70周年に合わせた食堂改修「(仮称)緑友ホールプロジェクト」がメインです。空調さえなく、昼食時以外は施錠されている食堂をにぎわい空間によみがえらせます。ランチタイムや放課後の談話や公演、体育祭や文化祭に合わせたホームカミングデイなど多目的に活用できないか、芸文卒業公演をパブリックビューイングで楽しむのはどうだろう、と夢が膨らむお話です。少子化で生徒の確保が難しくなる中、魅力ある環境づくりは母校の末永い発展につながります。今春、3グループ(6社)を個別に食堂に招き、改修可能な要素や概算事業費などを聴取しました。どこまでやれるかは集まったご支援金次第。予算枠が見えてくる秋にコンペ(設計競技)の要綱を固めたいと考えています。

4.会則改正

例えば上の3つの事業。現会則では、名簿をUSBメモリーなど「電磁的」な方法で「事務局」が保管するとなっています。危ないです。広報手段に挙がっているのは「会誌の発行」だけ。70周年事業に取り組もうにも「母校支援」は会の事業に明記されていません。全体に社会や会の実態に合わない部分が多いのです。そこで昨年の総会後、その場で「会則改正委員会」を発足させ、4月の役員会で案を決定、ただちにホームページに掲載した次第です。

 

当日は、まず午後1時40分からベーシスト西川サトシさん(25期、写真)の公演があります。ベースといえばリズムを担い、バンドの推進力となって、楽曲の厚みや場の高揚感を生みだす重要パート。その余韻をベースに総会を迎えます。みなさまとのセッションが、会と母校の未来に強く明るく響きわたりますように。