会長だより ③

(2023年2月27日)

走りませんか? もう一度

緑友会長 川本正人(21期)

一昨日の大阪マラソン。3年ぶりに一般参加が復活し、3万人が大通りを埋めて力走しました。コロナ禍で大会中止が相次いだのに、よくこれだけの人々が走る意志を保っていたものです。

その中に緑友会役員もいました。私と書記の萩原泰之さん(31期)です。

「人生初の長距離走は高校時代の長居マラソン」という方、多いのではないでしょうか。今も続く母校の伝統行事です。私のいた1970年代後半は長居5周+陸上競技場のトラック約2周できっちり15㌔(男子)。本番に備えた走り込みもみっちり。当日はタイムや順位もつけられました。

社会人になってからの私は仕事で不摂生の極み。健康診断で黄信号が灯り出したころ、2011年の第1回大阪マラソン開催が決まりました。思い出したのは長居マラソンです。「もう一度、体を巻き戻せるかな」とウォーキングから始め、運よく出場権を得て完走。52歳でした。

今回は3時間29分。60歳だった前回(19年)の3時間13分より落ちた理由は練習不足。年齢ではない、と思うことにしています。

萩原さんが走ったことは、昨夕ご自身が伝えてこられました。本当に寒く、両脚がつって30㌔過ぎで棄権したそうです。

でも私は知っています。大手IT企業の技術者として相次ぐ徹夜業務をこなし、ご家族の入院手術まで重なっていたことを。これまでもそのご家族を励ますために大会に出ていたことを。自らコースを外れることがどれだけ勇気のいることかを……。よく出たなあ、最後は身も心もつらかったやろなあ、と胸に迫るものがありました。

20人に1人がフィニッシュできず、50人に1人が救護を受けた今大会。リベンジを誓った人も少なくないでしょう。彼もその一人です。

そこで決めました。励ましあって楽しく走る有志の会「チーム緑友」、結成します。離れていてもアプリで走行距離を共有できる時代。長居で練習会を開くのもいいですね。

同好の士よ、ぜひご連絡ください。初心者も大歓迎です。

 

※ご参考:緑友会事務局の堅固政斗志さん(33期)が、このホームページの「日誌」1/18付に長居マラソンの変遷などを記しています。(ご参照はここをクリック・タップ)

会長だより ②

(2023年2月7日)

授業の満足度、5年連続「優」

緑友会長 川本正人(21期)

学校の成績といえば先生方による生徒への評価ですが、今では逆もあります。すべての先生の授業について、全校生が「わかりやすいか」「魅力的か」を評価する「授業アンケート」がそれ。東住吉高校では年2回、座学または実技各9項目の問いに「そう思う」など4段階で回答、マークシート方式で集計しています。先日、今年度2回目の結果がまとまり、5年分をまとめて示していただきました。

それでは成績発表です。全項目の年度内平均は、4点満点で2018年度の3.22から今年度の3.34までずっと右肩上がり。100点満点に換算すると80.4点から83.4点です。よく使われる優・良・可・不可の成績基準では80点以上が優。東住吉はそれが5年連続となります。

これ、府内トップクラスだそうです。確かに、近年の教育環境の激変や価値観の多様化を考えると「満足度80%」だけでも至難の業。しかも、伸びしろの少ないその数字を毎年伸ばし続け、コロナ禍で授業が制約された2020年度以降も上昇基調に揺るぎがないとは。先生方、大アッパレです。

ここでうれしいお話です。なぜコロナ禍でも満足度が高まったか。理由の一つに、緑友会が寄贈した情報通信機器の活用があります。

緑友会は2017年度、PTAなどと協力して全教室に電子黒板などを配備。さらにコロナ禍の21年、1人1台のタブレット端末配備に向け、府教委からの貸与では足りなかった4台を贈りました。これらを先生方がしっかり使いこなし、新型コロナ感染症などで登校できない生徒への全授業ライブ配信、体育祭の3年ぶり開催に向けた演技や製作の記録動画配信などを実施。学校閉鎖の緊急連絡、生徒からの欠席・遅刻連絡といった双方向の情報伝達もリアルタイムです。

「うちって電子化モデルでも『優』やんか」と、こちらまでドヤ顔になりました。

会長だより ①就任ごあいさつ

(2023年1月23日)

縁は異なもの――ウクライナ余波

 

緑友会長 川本正人(21期)

今それを言われたら断れんやろ、という場面があります。昨年5月、当時の緑友会長坂田繁数さん(12期)から入った電話がそれでした。

「ウクライナ支援がしたいねん。会長を代わってくれへんか」

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