会長だより ⑮ 過渡期のチャンス

(2023年7月6日)

過渡期のチャンス

緑友会長 川本正人(21期)

 

会報41号をお届けして1か月。同封の振込用紙で寄付や応援会費(特別会費を改称、年2000円)をお寄せくださった方は779人、合計253万1860円(7月4日現在)に上っています。昨年度1年分に比べ、人数で3.2倍、金額で2.1倍です。創立70周年記念「学校食堂改修(仮称)緑友ホールプロジェクト」の目標2000万円まで、まだとぉ~~い道のりですが、手ごたえはいただきました。本当にありがとうございます。引き続き、周囲の方々へのご支援のクチコミ(これが効くんです!)、よろしくお願いいたします。

ところでこの「会報」。長年、会員と会を結ぶほとんど唯一のツールでした。1年前に会長になって仰天したのが、その発送費の大きさです。昨年度の場合、会の総支出261万円の半分、132万円が発送費。少子化で新卒会員が減少し続け、来春卒業予定の280人全員が入会費(終身会費を改称)を納めてくださったとしても140万円ですから、これに匹敵する額が1回の発送で消えることになります。物流危機で、今後は配達料金の値上げも避けられないでしょう。

というわけで、緑友会も昨年度から、ホームページなど電子媒体の活用に動いています。世代交代するくらい先かもしれませんが、紙の会報、紙の振込用紙の何割かでも電子会報、電子決済に置き換えられないか、という試みです。けれど無理はしません。卒業生の中には、紙で読み、足を運んで現金で振り込んでくださる方がたくさんおられるからです。当面は、「紙」と「電子」を併用します。

総会に先立つジャズコンサート(25期生の西川サトシさんらが出演)。続く会議では例年になく発言が相次ぎました。

 

併用の間、費用は余分にかかります。初年度は特にそうです。先日の総会でも、今年度の「会報作成費116万2000円」の中身についてご質問がありました。編集や版下制作は有志がボランティアでこなしており、あとは印刷費(今年度は33万4400円)で済むはずですから、当然の疑問です。(質問された方は、当日お手渡しした資料を短時間でよく読み込んでくださいました。)

アップの要因は主に3つ。①同窓会システム導入に伴いIDとパスワードをお一人分ずつ印刷したこと ②電子決済の手始めに無記入で使えるコンビニ振込用紙をお一人分ずつ用意したこと ③必ず開封していただけるよう中身が目立つポリ封筒を用いたこと――です。発送部数は1万7141。これに①~➂それぞれに1部10円前後(税込み)がかかり、まとめて封入する作業にも10円(同)を要しました。

これが、電子化への情報を「紙」で伝えた初年度のコストです。

でもおかげさまで、冒頭でご報告したご支援のうち、コンビニ振込が人数で61%、金額で37%を占めました。新たな試みがご支援のすそ野を広げていることは間違いなさそうです。また、同窓会システムにアクセスして「所在不明者」の情報を続々とお寄せいただいたり、「近況報告」に早速、数十件の投稿をいただいたりもしています。

過渡期は、安定期に向かう発展の時期です。そこでは好機も生まれます。電子化に加え、これと連動させた「緑友ホールプロジェクト」もそうです。手探りながら、実現を信じ、構想を膨らませるアツい夏。母校の生徒たちも期待しています。旬の夢をどうぞご一緒に!

※ 会報に同封したコンビニ振込用紙(額面2000円)は8月末まで無記入、手数料なしで使えます。その他のご支援もまだまだ受付中です。詳しくはホームページトップの「食堂を緑友ホールへ!」 をクリック・タップしてください。